台湾の占いと星新一のショートショート
こんにちは。先日は台湾に行って思う存分楽しんできました。
一人旅だったので自分の思うままにふらふらしてきたんですが、その旅行の中で一つ印象的なことがあったので書きます。
目次
行天宮での占い
台湾にはいくつも大きなお寺があるのですが、その中に行天宮(シンティエンコン)というお寺があります。
毎日多くの人が(地元の住民を中心に)集まってお祈りしているところです。
中では三日月形の木片を使って占いができるので、よくおばあちゃんが必死にお願い事をしていました。
これです。
これを投げて占います。
基本的な占い方としては、この三日月を一組投げて
こんな風に裏と表が出たらYES、両方とも表ならNO、両方とも裏ならもう一度という占い方です。
上の図はYESですね。
ということで僕も聞いてみました。
質問
僕(今日は淡水に行こうと思ってるんですが、あんなカップルの聖地のようなとこに本当に男一人でいくべきでしょうか?)
※淡水:台湾が誇る夕焼けスポット、淡水の紹介とアクセス - まどろむししゃも
僕:(木片を投げる)
カラカラ…
僕:(どうなる・・・)
僕:(これは…)
僕:(もしかして行けっていうんですかーッ!?)
流石は神様。なんでも瞬時に答えを出してくれるとは…
でもなんだかこの感じ…どこかで…
このデジャ・ヴュはいったい何なんだ…台湾は初めてのはずなのに…
そして僕は気づきました。
星新一のショートショートと同じ
※ネタバレがあります
そう、あのなんにでも正確な判断を下してくれる機械の話です。
困ったらその機械に判断を仰げば、仰々しい音とともに判断してYESNO
を決定してくれる夢の機械。
決断力のなさに困っていた男はその機械を購入する。
機械の判断はいつでも正しく、その指示に従って即断即決の主人公はどんどん成功していく。
しかしその正体はただのコイントス。
機械は判断などしていなかったのだ。重要なのは即断即決というところだった。
それを知ってしまった主人公は…
という話です。
まんま同じじゃないですか。
小学生くらいでこの話を読んだときはフフッと笑った記憶がありますが、現実世界に同じようなものがあるとは。
SFだと思っていたものが現実世界に急に顔を出してくる不思議な面白さを感じた台湾旅行でした。
やっぱり星新一は天才です。
台湾旅行のまとめです。