インターネット上に批判が多い理由
私は、基本的にはインターネット上には称賛よりも批判の方が多いものだと思っています。
特にはてなブログではその傾向が多いような気がするけれど、インターネットという形式をとる以上、批判が多いほうが健全だという考えだから。
なんでインターネット上には批判が溢れているかというと、インターネット上では(自分から作り出さない限り)現実の人間とのつながりがないので、批判をしても他人との関係は悪化しない。
現実世界では何かを批判したくても、その批判する対象を気に入っている友人がいたり、知り合いが批判の対象の集団に属していたりして批判すること自体をやめてしまうことが多い。
面と向かって批判すれば、同時にその人自身を批判してしまったような気になるし、相手もそういった感情を持つ。だからまともな社会性を持った人間は、現実世界では大多数の人が「批判すべき」と考えているようなものしか批判できません。テレビのコメンテーターなんかは批判することが仕事なのでそこは違うけれど、一般的な人間が知り合いに向かって批判的に話せるネタは犯罪についてくらいでしょう。
だから、わざわざインターネットの世界に来て、匿名で何かを発信しようとする人はおおよそ「何かについての批判を発信したい」という人が多いはず。
誰かをほめることなら現実世界で飽きるほどやっている。ネットに来てまでほめるのは本当にいいと思っているものか、現実では話題に出しづらいアニメとかゲームの話とかくらいでしょう。
あとは利益を得るためにいいと思っていないけれど褒めて物を売ろうとする時くらい。
だからこのインターネット上には批判が溢れている。
でもそれでいい、と私は個人的には思う。もちろん多少の称賛も必要ではあるけれど、せっかくネットという匿名の世界で意見が表明できるんだから、現実世界とは違う関係性で意見が表明できる場であってほしい。
というわけで、基本的に私は実名を出してインターネット上で何かを称賛している意見はあまり信用していません。
こういう考え方はひねくれすぎですかね?